阪神・エドワーズ また3人斬り しかも開幕相手の主軸から2K

 「オープン戦、ヤクルト2-2阪神」(24日、ANA BALL PARK浦添)

 アップ中は相手チームの打撃練習を横目で観察した。登板前から既に試合は始まっている。実直な阪神の新助っ人、エドワーズが開幕戦で戦う相手を圧倒した。4番の雄平、新助っ人のエスコバーらを無安打、2奪三振。投球内容以上に驚かせたのは準備力の高さだった。

 「打撃練習から、いいスイングをしている打者が多かったからね。気を付けていたよ」

 出番は六回、まずは雄平との対戦。外角高めの直球で左飛に打ち取った。続くエスコバーは1-2から4球目、真ん中低めのカーブで空振り三振を奪う。塩見には同球を見せ球にし、フルカウントから148キロで2者連続三振に斬った。全15球。圧巻の内容だった。

 キャンプ序盤から決め球として「ジャイロ・スライダー」が話題に。フリー打撃に登板した際には、福留のバットを折ったナチュラルにカットする直球が、元ヤンキースのリベラを参考にしたものだと明かした。だがこの日、主体にしたのは昨季在籍したジョンソンばりのパワーカーブ。明確な意図を持った4球を投げた。

 「日本に来る時からカーブが有効だと聞いていた。アメリカではスライダーが多かったが、実際に投げてみて有効な球だと感じる」

 周囲の反応も、本人の手応え同様だ。「すごくよかった。奥行きを使いながら勝負球にもなる」。バッテリーを組む梅野が絶賛すれば、対戦したエスコバーも「直球には力があって、カーブ、スライダーがいい。特にカーブは曲がり幅が大きかった」と舌を巻いた。

 シーズンまで残り1カ月を切った。守護神・藤川につなぐ八回を任されることが有力だ。「チームの勝利に貢献するために、たくさんイニングを投げることが目標だよ」とエドワーズ。開幕前哨戦で魅せた15球のデモンストレーション。脅威を与えるには十分だった。

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