阪神の西勇輝投手（２９）と梅野隆太郎捕手（２８）が１５日、大阪市内の「オークリーストア」で行われたトークショー＆サイン会に出席。女房役の梅野が来季の開幕投手に西勇を“指名”した。今季、チームトップの２桁１０勝を挙げた右腕とともに、来季の開幕戦で完封勝利を目指す覚悟を語った。

　異例の“指名”だ。来季の開幕戦となる３月２０日のヤクルト戦（神宮）、正捕手の梅野は開幕投手に西勇の名前を挙げた。「一番、勝ち星も挙げているし、そこでいいピッチングをすることは、お互いやっていきたいこと。それを想定しながら想定外のことが起きないように、常に準備して開幕を迎えたい」と理由を明かす。

　先発投手陣が若手主体の中、経験と実績を考えればチームトップの１０勝を挙げた右腕が来季開幕投手の筆頭候補。さらに梅野は「それはベスト。それ以上のことはない」と完封で２０２０年の初白星をつかむと意気込んだ。ヤクルトとの開幕戦で完封勝利を挙げたのは１９７０年の江夏－田淵のバッテリー以来だ。

　女房役から期待された西勇は、黙って何度もうなずいた。移籍２年目は大黒柱としての働きを求められる。タイトル奪取を目標に掲げ「取れる成績を残したいし、それぐらいの気持ちで頑張りたい」。また今季は８戦連続白星なしの期間もあり「長期、勝てない試合を作らないように」と力を込めた。

　この日のイベントでは、今季のゴールデングラブ賞獲得にちなみ、オークリーからゴールドのサングラスをプレゼントされた。“黄金バッテリー”が虎をスタートダッシュへと導く。