原口、子どもたちに笑顔届けた! 100万円寄付で初の“あしながおじさん”

 今季大腸がんから復帰した、阪神の原口文仁捕手(27)が21日、神戸市にある小児がん患者らの医療施設、チャイルド・ケモ・ハウスを訪問し、寄付金を贈呈した。今年3月から販売した「グッチブレス」の利益全額など100万円を寄付。「Move On!~トモニミライへ~」と願いが刻まれているように、同じような病気と闘う子どもたちに寄り添い、笑顔を届けた。

 Move On!トモニミライヘ-。原口の左腕には、この日もグッチブレスがつけられていた。「大きな病気になって、自分にしかできないことがあるんじゃないか」。初のチャリティーイベントで子どもたちに寄り添い、一緒に歩き出した。

 たくさんの笑顔にあふれた。今年3月に発売した「グッチブレス」の利益全額にあたる64万円に加え、原口自身の寄付を合わせて計100万円の贈呈式。子どもたちの喜ぶ顔に、自然と表情も緩んだ。「本当に元気をもらったというか、また頑張るきっかけの一つになりました」。キャッチボールで触れ合い、プレゼントしたユニホームにはその場でサインをしたためた。

 今年1月に26歳という若さで、大腸がんを患ったことを公表。手術、リハビリを経て、6月4日のロッテ戦(ZOZO)で1軍の舞台に帰ってきた。駆ける背中に、同じような病気と闘う人の思いを背負って-。このグッチブレスには、こう願いが込められている。

 「早期発見だったり、早期治療への思いですかね。僕はそれで生きるチャンスというか、長生きするチャンスをもらったので」

 Move On-どんどん進め、という意に願いを乗せる。その思いは多くの人の共感を呼び、原口はこの日「みんなの代表でここにいる」と言葉を紡いだ。同施設で療養中の朋生くん(11)は大の阪神ファンで「僕も原口選手のように、一生懸命頑張っていきたい」と前を見つめた。トモニミライへ。人の思いや温かさは、生きる力に変わった。

 来年1月18日には和歌山県すさみ町でチャリティーランフェスティバルを予定しており、来季はグラウンドでも大暴れすることを誓った。「捕手で出ることが一番の目標。それにプラスして、チームの勝ちに貢献できるようにしたい」。いまだ見ぬ1軍完走の景色。Move On。原口はどんどん前へと進んでいく。

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