ドラ1西純矢 創志学園・長沢監督から3原則「甘い言葉には注意しろ」

 阪神からドラフト1位指名された西純矢投手(18)=創志学園=に対し、同校の長沢宏行監督(66)が20日、デイリースポーツの取材に応じ「甘い言葉には注意しろ」とプロ入りへの心構えを説いた。同監督はこれまで数々の選手をプロ野球界へ送り出してきたが、選手を利用しようと近づく“大人”がいるのも事実。グラウンド外の行動を律した上で、「親を大切に」、「初勝利はガッツポーズ」の3原則を授けた。

 教え子の西が新たな一歩を踏み出そうとしているだけに、長沢監督の言葉にも熱が帯びる。「これからは阪神タイガースさんにお世話になるわけですからね。気持ちの強い子なのでがんばってほしい」と期待を込めた。

 その上で、プロで大切にしてほしいことは?質問にしばらく熟考した長沢監督だが、こう言葉を絞り出した。

 「甘い言葉には注意しろ」

 これまで巨人・野上や高田らをプロ野球界へと送り込んできた名将。アトランタ五輪ではソフトボール日本代表のヘッドコーチを務めた経験もある。

 結果を残し、有名になればなるほど、その存在価値を利用しようとして近寄ってくる“大人”がいる。生活が「野球中心」ではなくなり、志半ばでプロ野球界を去った選手も数多くいる。

 高校3年間を見てきて「一切、手を抜こうとはしない選手。ダッシュもプレーも全力でした。浮いた話なんかも一度も聞いたことない真面目な男です」と長沢監督。「自分を持っている子ですから。その姿勢を忘れず、大切にしてほしい」とプロ入りへ背中を押す。

 17年10月11日に父・雅和さんが急逝し、以降は母・美江さんが献身的に支えてくれた。だからこそ「親を大切に」と長沢監督はアドバイスを送り、「初勝利でガッツポーズだな」と指令も出した。

 高校2年の夏、甲子園で代名詞となったあのオーバーアクションは「天国のお父さんに向かってやってあげなさいとさ…」という理由からだった。今は亡き父のため、そして母のために-。西は真っすぐにプロの世界を生き抜いていく。

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