矢野監督「当たって砕けろ」下克上G倒へ総力宣言 ジョンソン週末に再来日も

 ポストシーズンで実現する伝統の一戦を翌日に控えた8日、阪神・矢野燿大監督(50)が「当たって砕けろの気持ちでいく」と決意を語った。巨人が投手三冠の山口を立てるCSファイナルS初戦の先発には高卒4年目の望月を起用する。ファーストSを総力戦で勝ち上がってきた矢野阪神が、引き続き選手総動員の全員野球で下克上を実現する。

 DeNAとの死力を尽くした戦いの末につかんだセ界王者・巨人への挑戦権。矢野監督は決戦を前に「ジャイアンツの方が普通に考えたら有利なことが多い」と冷静に分析した上で、覚悟を決めるように言い切った。

 「当たって砕けろという気持ちでいく」

 勢いはある。一方で4度の3タテを食らうなど、今季10勝15敗と負け越した巨人との戦いに向けて、自慢の投手陣は万全とは言い難い状況なのも事実だ。

 ファーストS初戦で西が初回に打球を左足の爪に当てるアクシデント。今季チーム唯一の2桁勝利投手がファイナルS開幕戦での登板ができなくなり、8月にプロ初勝利を挙げた今季1勝の4年目・望月に大役を任せることになった。

 さらに中継ぎ陣は3連投で4回1/3を投げた岩崎を筆頭に、同じく3連投のドリス、第3戦で回またぎの2イニングを投じた藤川などフル回転。指揮官も「試合状況によるけど、こんだけやってくれているピッチャー陣のコンディションのこともある」と総力戦の代償に顔をしかめる。

 この日、ファーストS初戦に夫人の出産に立ち会うため緊急帰国したジョンソンが早ければ週末にも再来日することを球団関係者が明かした。一方で投手指名練習に参加した福原投手コーチは、中継ぎ待機が続くガルシアの起用法について「いろいろな状況を見ながら」と第5戦以降までもつれた際の先発起用も示唆した。

 “持ち駒”を必死にやりくりしながらのギリギリの戦いは続く。「ここまでたどり着けたのは本当に選手のすごさ、そしてファンを喜ばせるっていうことをやってくれているから」と指揮官。崖っぷちに立たされてからの強さを発揮し、そのたびにチームの絆は強まった。いざ、奇跡の下克上へ。矢野阪神が宿敵相手に総力戦でぶつかっていく。

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