前阪神監督・金本氏 引退メッセンジャーは「大和魂を持った語り継がれる選手」

 「阪神6-3中日」(29日、甲子園球場)

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(38)が、甲子園で行われた中日戦で引退試合に臨んだ。先発マウンドに立ち、大島に対してオール直球勝負を挑んで日本通算1475個目の三振を奪った右腕。試合後のセレモニーではファンの大歓声をバックに愛したタテジマのユニホームに別れを告げた背番号54。ありがとう、メッセ!!その雄姿は絶対に、忘れない。

  ◇  ◇

 メッセンジャーとは選手としても、監督としても一緒にユニホームを着た。私の引退試合(2012年10月9日・DeNA戦)のときには10勝目を挙げて、最後の打者にレフトフライを打たせてくれた縁もあるけど、監督になってからの方が印象は強いね。

 今でも思い出すのが、監督デビュー戦、京セラドーム(16年3月25日・中日戦)での盗塁。こちらはサインも出していないのに、突然走りだしてビックリした。でもそんな姿にも“俺がエースとしてチームを支えるんだ”という責任感、プライドが見えたね。

 私が監督を務めた3年間は、3年連続で開幕投手を任せ、3年連続で10勝以上してくれた。ローテーションもきっちり回ってくれてね。本当にエースとしての責任を背負って投げてくれているのが分かった。一言で言えばハートのあるピッチャー。大和魂を持っていた。

 日本通算100勝まであと2勝、というのは惜しいと思うけど関係ないね。阪神で98勝を挙げたという功績に変わりはない。バッキーやジェフと同じように今後、語り継がれていく外国人選手になるやろうね。

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