矢野監督「プロとして恥ずかしい」 巨人に連敗 首位と10・5ゲーム差

8回の攻撃前、ベンチからグラウンドを見つめる阪神・矢野燿大監督。手前は阪神・大山悠輔=東京ドーム(撮影・高部洋祐)
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 「巨人4-2阪神」(17日、東京ドーム)

 阪神は首位・巨人に連敗を喫し、ゲーム差は10・5まで広がった。一回、1番・近本光司外野手(24)がセーフティーバント成功から二盗、三盗を決め、2死満塁としながら先制点を奪えず。先発の西を援護できなかった。矢野燿大監督(50)は「同じような負け方でプロとしては恥ずかしい」とナインに奮起を促した。このまま3タテを食らうわけにはいかない。今こそ猛虎の意地を見せてくれ!

 前夜の悪夢にはまだ続きがあった。初回、近本のセーフティーバントからつくった2死満塁という絶好の先制機。ここで打席に立ったのは“スミ1”の敗戦に終わった前日16日、3度の得点機で凡退した大山だ。

 「大山~!」。祈るように虎党が叫ぶ。だが、その願いもむなしく、巨人先発・高橋の直球を捉えたと思われたライナーは遊撃・坂本のグラブに収まり、リベンジの一打とはならなかった。

 五回2死からは梅野が三盗に成功。懸命に前へ前への姿勢を示したが、北條は遊ゴロに倒れ、ここも無得点に終わる。八回に北條、福留の連弾で2点を返すも時すでに遅し。前日の高橋遥に続き、またしても先発の西を見殺しにする敗戦は、2点の得点差以上に“完敗”を感じさせた。

 さすがに矢野監督もベンチで厳しい表情が続く。試合後は「結局、同じやね…チャンスで一本出ないというのは変わってない」と声を絞り出す。打開策を問われると「チームとして苦しいしね。同じような負け方でプロとしては恥ずかしいという思いは持って、何とかしたいという思いで戦っているけど、結果がこうなっている以上はね」と力なく話した。

 借金は今季ワーストタイとなる6に逆戻り。シーズン通して得点力不足という課題が横たわるが「ずっとなかなか変えてやれてないんでね。でも、残りもあるんで、何とか少しでもね。そういう方向というか…自分らで見せられるように頑張っていきます」と指揮官は必死に前を向いた。

 これで巨人との対戦成績は6勝12敗。18日も負ければ屈辱の今季4度目となるカード3連敗となり、宿敵相手に8年連続の負け越しが決定する。矢野虎よ、せめて、せめて一矢報いてくれ!

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