文字サイズ

近本 吉田義男氏超え120安打で先制呼んだ 美守で逆転呼んだ

 「阪神6-5広島」(11日、京セラドーム大阪)

 風格すら漂わせる。いきなり鮮やかに浴びせた電光石火の一打。阪神・近本の快音がとどまるところを知らない。球団新人では1953年の吉田義男氏を抜く歴代単独6位となる今季120安打目。ディフェンスでは逆転劇を呼ぶ“顔面強打”の好守備。ルーキーの働きぶりがすさまじい。

 やはり、ただ者ではない。奏でた快音は速攻劇の幕開け。1番・近本が初回の先頭打席で魅せる。広島先発・九里がフルカウントから投じてきた低め直球に反応。ライナー性の打球は左翼線への二塁打。続く高山の二ゴロで三塁に進み、福留の二ゴロの間に先制のホームを踏んだ。

 猛虎の先輩たちに肩を並べ、追い抜く歩みに緩みは見られない。「(打席では相手投手が)追い込まれてから、どういうふうにしたら嫌かを考えて。それが(この日も)逆方向、レフト方向への二塁打になった」。常に相手バッテリーとの駆け引きに頭を働かせていることが、これまでの安打につながっている。

 劇的な逆転劇への流れはディフェンスで呼んだ。3点ビハインドで迎えた八回1死一塁。小園が放った中堅後方への大飛球を背走しながら懸命に追う。タイミングを合わせてジャンプ。追加点を与えれば致命傷になりかねない場面。打球をグラブに収めた後、顔と体をフェンスのラバーに激突させたが、ボールは手放さなかった。

 直後に一挙4得点の逆転劇を呼んだ値千金のプレー。「本当によかったです」。自身の好守を謙遜気味に振り返る表情には、まだ初々しさが残る。

 勝利の余韻に浸るだけではない。試合後、冷静にこの日の展開を振り返った。「今日とかも終盤までもつれてしまった。もう少し、自分ができることを考えながら」。新人と侮るなかれ。猛虎が誇るルーキーが真夏の反攻を先導していく。

野球スコア速報

関連ニュース

    デイリーペディア

      編集者のオススメ記事

      阪神タイガース最新ニュース

      もっとみる

      主要ニュース

      ランキング(阪神タイガース)

      話題の写真ランキング

      写真

      リアルタイムランキング

      注目トピックス