坂本お久しVリード 4・4以来!先発マスクで虎投引っ張った 矢野監督も称賛

 「阪神3-1広島」(5日、甲子園球場)

 巡ってきた出番を無駄にしない。「久しぶりでしたけど思い切ってやってやろうと」。阪神・坂本が4月4日・巨人戦以来となるスタメンマスクで、先発・岩田ら4投手を好リード。聖地での勝利を決めると、気持ちよさそうに汗を拭った。

 懸命に扇の要を守った。「バッターを見たり風を見たりしながら」。打者の動向などを観察しながら先発・岩田を乗せた。思わずガッツポーズを繰り出したのは、八回2死二塁で広島・会沢を抑えた場面だ。フルカウントからの6球目に臨む前、この回から登板したジョンソンにマウンドから呼ばれた。

 「意思疎通を。お互いに“そのボール”と」。ウイニングショットに選んだ低め直球で最後は見逃し三振。無意識に右拳を掲げた。

 この日、スタメン出場が続いた梅野が“積極的休養”で欠場。代わりにスタメンマスクの坂本が再三、ワンバウンドしたボールを体で止めた。矢野監督も「そういう泥くさいことができる選手」とたたえた。

 ディフェンスだけではない。七回の先頭打席では中前打。「勝たないと面白くないですし。少しでも貢献したい」。仲間と味わう勝利の味こそ、大きなモチベーションとなっている。

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