高橋遥 侍あるで!毎回奪三振8K 稲葉監督が大絶賛!

 楽天打線を相手に力投する高橋遥
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 「交流戦、阪神2-3楽天」(20日、甲子園球場)

 どうしても勝ちたかった。それでもあと一歩、あと一歩が届かなかった。阪神の高橋遥人が唇をかむ。6回2/3を投げ、8安打3失点(自責点1)。「ただただ悔しいです、抑えられなかったことが」。味方のミスをカバーできなかった自分自身を、最後まで責め続けた。

 スタンドからは「頑張れ、頑張れ」のコールが、何度も鳴り響いた。駆けつけた大観衆もただただ祈っていた。最大のピンチは2点リードの五回。悲鳴は、まさかの形でこだました。原口が後逸、近本が落球。いずれも打ち取った形で、無死一、二塁を背負った。「何としても抑えたい」。それでも続く太田に中前打を浴び、満塁になった。

 「僕が四球を出しても、怒るわけでもなく励ましてくれる」-。

 仲間の悔しさも、胸に刻み込んで。懸命に腕を振った。そして1死後、茂木への7球目だった。高橋遥も打球へ腕を伸ばし、二塁・糸原も飛び込む。それでも白球は中前へと抜けていった。同点打を浴びると、今度は七回。島内に勝ち越し適時打を浴び、無念の途中降板となった。

 それでも、魅力あふれる124球だったことに変わりはない。降板時には戦い続けた高橋遥へ、温かい拍手が送られた。見守った侍ジャパン・稲葉監督も左腕に魅了された一人だ。「どのボールも自分の投げたいところに、投げられているところが素晴らしい」と目尻を下げると、「建山投手コーチと、もしジャパンに入るなら、どこで使っていくのかという話もしながら見させてもらいました」と言葉を紡いだ。

 勝利をつかみ切れなかった悔しさがにじむ。そして、高橋遥は最後まで仲間のことを思った。「いつも自分のミスをカバーしてくれるのに、僕はカバーできないってことがものすごく悔しい」。その気持ちは、次戦への力に変わる。光となる。

2023-11-05
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