阪神5連敗 延長十回に一挙5失点で交流戦V消滅 守屋が連夜の背信投球

 10回、能見は辰己に勝ち越し打を許す(撮影・山口登)
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 「交流戦、阪神4-9楽天」(19日、甲子園球場)

 阪神が今季10度目の延長戦で敗れ、2戦連続逆転負けを喫した。チームは引き分けを挟んで今季ワーストを更新する5連敗。5連敗は昨年10月以来となった。延長十回に登板した守屋が連夜の背信投球で、2戦連続の黒星を喫した。これで交流戦の勝ち越しがなくなり、“交流戦V”の可能性が消滅した。

 4-4の延長十回、6番手の守屋は、先頭のブラッシュに四球、続く銀次に左前打、ウィーラーにも四球を与え無死満塁で降板した。ここで7番手の能見がルーキー辰己に中前打を許し決勝点を奪われた。なおも2死満塁から茂木に2点二塁打を浴び、続く島内にも2点適時打を左翼に運ばれこの回に一挙5点を奪われた。

 矢野監督は連夜の敗戦投手となった守屋に「先頭の四球がもったいない。何を言ってもたらればになるが、本人がどういう気持ちでいったか。向かって行ったんならいいんだけど。大事にいく気持ちも、もちろん分かる。でも結果的に振り返ると、投げっぷりのいい投手で、それが持ち味やし」と話した。

 試合は初回、大山の10号3ランで阪神が先制した。この回、1死から糸原が四球で出塁。続く糸井は一、二塁間を破ってチャンスを広げた。一、二塁で打席に大山。1ストライクから2球目、真ん中に入った127キロのスライダーをフルスイングした。打球は打った瞬間、スタンドインを確信する推定120メートルの特大弾。5月30日の巨人戦(甲子園)以来、実に17試合ぶりの一発になった。

 「打ったのはスライダー。先制点の欲しい場面で狙い玉をしっかりと仕留めることができました。切れなくてよかったです」。節目の今季10号で、昨年に続き2年連続の2桁本塁打を記録。二回には高山、木浪の連打から、近本の二ゴロの間に1点を追加した。だが、なおも続く1死二、三塁の好機で糸原が二ゴロに倒れるなど、この回1点止まり。

 先発は青柳。この日は制球が定まらず、逆球を痛打されるなどの投球内容。二回、ブラッシュに19号ソロを浴びると、四回に1点、続く五回には4連打を浴びて2点を失った。五回途中、8安打4失点で降板した。

 それでも誕生日昇格即、登板となった岩崎、小野、藤川、ドリスと無失点でつないだが、延長十回、守屋、能見が崩れた。

 攻撃は九回、1死一、三塁の絶好機を作ったが、大山が遊ゴロに倒れるとマルテも二ゴロに抑えられ、サヨナラ機を逃した。

 これで4カード連続勝ち越しなし。最大6あった貯金も1に減り、4位・DeNAとのゲーム差は2まで縮まるなど、鬼門の交流戦で苦しんでいる。20日の第3戦は高橋遥が先発予定。まずは若い力でなんとか連敗を止めたい。

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