矢野監督、ブレーキ大山…それでも使う「乗り越えなアカン」

 「巨人6-3阪神」(3日、東京ドーム)

 自力で壁を破れ。その先に道がある。阪神・矢野監督が不振の大山にゲキを飛ばした。2度の好機で凡退し、4打数無安打の主砲に対して「あした動かすことはないと思う」。4日・巨人戦も4番として起用し、復調を待つ。

 4点を先制された直後の四回1死一、三塁は、1ストライクから真ん中付近の直球を打ち損じて、浅い右飛に倒れた。そして3点を返して迎えた八回2死一、三塁。一発出れば同点に追いつく場面で、ボール球の高めの直球に手が出て3球三振に終わった。

 14打席連続無安打。本来の打撃が影を潜めている。それでも指揮官は信じる。「誰がどう見ても、そういうふうに見えちゃう部分はあると思う。でも、乗り越えていかなアカン部分。前向いてやっていくしかない」。主砲の背中を強く押した。

 大山は試合後、立ち止まって言葉を紡いだ。「大事なところを打たせてもらっているのに、自分の責任です。流れを止めてしまっているのも、結果が勝敗に直結することも自分で分かっている。やり返さないといけない。あしたやり返せるように頑張ります」。チームの中核を担う自覚を感じさせるしっかりとした口調だった。

 巨人は今カードで4番・岡本が復調し、チームを勢いづかせた。宿敵の4番に負けていられない。虎の4番の意地が見たい。

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