福留効果“塾長”志願のロングフリーに若虎ハッスル!浜中コーチ「いい影響」
阪神は26日、京セラドームで全体練習を行い、フリー打撃を自主的に“延長”した阪神・福留孝介外野手(41)に倣い、ドラフト1位の近本光司外野手(24)=大阪ガス=ら若虎も“延長”した。
順番にバットを振り続ける。調整期間は残り3日。なかなか「ラスト」の声がかからない。福留志願の“ロングフリー打撃”。ベテランの意気に、近本が、糸原が、大山がついていき、充実の汗を流した。
4選手のスイング数は他の選手に比べ、明らかに多かった。浜中打撃コーチは練習後、うなずきながら説明した。「孝介さん(福留)が長く打ちたいって言ってきてね。打ち込むっていう時間がもうあんまりないから」。時間にすると20分間。重んじてきた自主性は、開幕3日前でも変わらず選手たちを突き動かした。
背中で語る“福留塾”に、近本も充実感をにじませていた。「ちょっと間があくので」と長く打ち込んだ理由を説明。そして続けた。「現状維持は後退だと思っているので」。成長するために、毎日努力-。貪欲な気持ちで、プロ1年目を迎えようとしている。
最下位からの巻き返しには一致団結が必要不可欠。だからこそベテランが生んだ相乗効果に、浜中コーチも喜びを隠さない。「若手も『僕も打ちたいです』ってね。いい影響ですよ」。小さな変化から逆襲は始まっていく。