岩貞、4回0封満点快投で開幕ローテ当確 16年型カットボール再び軸に

 「オープン戦、阪神3-3日本ハム」(9日、甲子園球場)

 阪神・岩貞は初回から全力で腕を振った。今年初めて本拠地でのオープン戦開催。シーズンを心待ちにするファン、軸として期待する首脳陣の前で、4回を投げて2安打無失点の満点回答。結果、内容で開幕ローテを手中に収めた。目指すは3年ぶりの2桁勝利。秘策は16年型カットボールだ。

 「ここ2年、投げていなかった。多めに投げようと思っていました。多くカウントを稼ぐことができれば。大きな収穫になった」

 初回、先頭の浅間を2球で追い込むと、ボールを挟んで4球目。低めのスライダーで空振り三振に斬った。さらに続く大田との対戦。フルカウントから6球目、低めに沈むカットボールで空振りを奪った。続く横尾を三ゴロに抑えると全54球、危なげない投球で4回を投げ終えた。

 “新球”は10勝した16年に軸にした球種。緩急を求めた昨年、一昨年は精度が上がらず、今キャンプで重点的に取り組んだ。140キロ超の直球に100キロ台のカーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールで投球の幅もグンと広がる。バッテリーを組んだ梅野も「自信になったのでは」とうなずいた。

 試合後、矢野監督が評価したのは、全球種で空振りを取るベース上の強さ。開幕ローテを確実にし、「貯金してもらう投手になるために、これが最低のレベルだっていう気持ちでね」と、さらなる向上を求めた。30日の2戦目、ヤクルト戦(京セラドーム)先発が有力。あとは精度を高めていくだけだ。

 17年は5勝、昨季は開幕ローテ入りできず、7勝に終わった。「開幕してからを見据えてずっと練習しているので。ローテに入ってよかったではなく、その先に向けて練習していきたい」と岩貞。ここがゴールではなく、あくまで通過点。プロ6年目の27歳、柱としての成長を胸に秘める。

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