上本、紅白戦出場宣言!故障後初のフリーで充実60スイング

 故障後初の屋外フリー打撃で快音を響かせる上本
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 阪神の上本博紀内野手(32)が29日、宜野座での先乗り合同自主トレで、昨年5月の左膝前十字じん帯断裂後初となる屋外フリー打撃を行った。予想を上回る速度で回復の道をたどり、リハビリ組を外れてキャンプ初日から1軍本隊と練習を共にする。初実戦となる2月7日の紅白戦出場にも前向きで、開幕二塁の座を狙う。

 グラウンドに上本の笑顔が光った。先乗り合同自主トレ組では野手最年長。故障からの復活を示すようにフルメニューをこなした。「自分としては出るつもりで沖縄に来ています」。初実戦となる2月7日の紅白戦にオレは出る-。堂々の出場宣言だ。

 奏でる快音が懐かしい。実に8カ月ぶりの屋外フリー打撃。「軽くですよ」。柵越えこそなかったが、持ち前のシュアな打撃で充実の60スイング。自然と表情も緩んだ。

 昨年5月5日の中日戦で、二塁に滑り込んだ際に左膝を負傷。「左膝前十字じん帯断裂」の診断を受け、6月に再建手術に踏み切った。地道なリハビリの末にたどり着いた宜野座スタート。はやる気持ちを落ち着かせ、自らに言い聞かせた。

 「体もよく動くので、調子に乗りすぎないように、浮かれないように。冷静にやっていきたいですね」

 上本の離脱後、二塁の定位置に座ったのは糸原。チーム唯一の全試合出場を果たした若手が、開幕二塁を争うライバルとなる。情勢は一騎打ち。この日のシートノックでも、同じ二塁で懸命に白球を追いかけた。

 定位置を勝ち取りにいく気合は十分。今年で33歳を迎える上本が、若手中心の先乗り合同自主トレに参加することが胸中を代弁している。「難しいところではあるんですけど。でも紅白戦もあるし、自分で考えながら。基本的にはガンガンやっていかないといけないと思うので」。故障組からの1軍抜てき。首脳陣の大きな期待を力に、貪欲な姿勢で練習に励んでいく。

 気温19度。青い空、まぶしい太陽の下での準備期間。ベースランニング、シートノック、打撃練習。見据えるはアピールを試みるキャンプインだ。「2月1日に向けて、今は頑張ります」。レギュラー奪還へ。打って、走って、守る-。耳の奥で鳴り響く競争のゴングを心地よいリズムに、上本が勝負に挑む。

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