牧、母校センバツ初出場に刺激「僕は僕で頑張りたいと思います」

 喜びだけではなかった。舞い込んできたのは、母校のセンバツ初出場というビッグニュース。うれしさはひとしおだったが…。阪神の牧丈一郎投手(19)が27日、今季への思いを打ち明けた。

 「僕は僕で頑張りたいと思います」

 25日に母校・啓新のセンバツ出場が決定。自身が3年の時の1年が主力となり、昨秋の北信越大会では準優勝。甲子園への切符をつかんだ。

 牧にとっても啓新での3年間は宝物だ。切り開いたプロへの道。野球の思い出は、ほとんど記憶にないという。「最後の大会で負けたのが、ショックすぎたんだと思います」。2段ベッドの10人部屋で仲間と過ごし、風呂も一緒に入り、同じクラスで授業を受けた…そんな何げない時間ばかりが思い浮かんだ。

 吉報を聞きつけると、すぐに植松照智監督(当時は部長)へ連絡。覚悟を伝えた。「甲子園出場おめでとうございます、僕も負けないように頑張ります」。できる範囲で、テレビ観戦する予定。春夏通じて初出場の場に立つ後輩たちの晴れ姿に、エールを送った。

 後輩に負けてはいられない。高卒ルーキーということもあって、昨年は体作りに着手。2軍戦も3試合の出場にとどまった。「僕もまだ、甲子園で投げられていない。後輩に先越されましたね」。うれしさ半面、悔しさ半面。今季へかける思いは強くなった。

 安芸では体作りに継続して取り組む。「今年はケガなく1年間投げ続けることができたら、どこかでチャンスがもらえるかもしれない」。諦めなければ、夢はかなう-。啓新の理念「可能性への挑戦」を胸に、2年目へと向かう。

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