ドラ1・近本 1軍C決定 激戦センター争い自慢の足でアピります

 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が23日、1軍スタートが決まった春季キャンプで、自慢の足を生かしてアピールすることを誓った。昨年ゴールデン・グラブ賞を獲得した梅野隆太郎捕手(27)から盗塁を成功させ、中堅のレギュラー争いでライバルに差をつける考え。またルーキーでは同3位の木浪、同4位の斎藤(ともにホンダ)も1軍キャンプ参加メンバーに選ばれた。

 1軍への抜てきが決まっても、近本は表情を緩めることなく意欲を口にした。「(練習の)場所が違ってもやることは同じ」。目指すのは開幕1軍、そしてレギュラー。まだ現状が通過点にすぎないことは本人が一番、よく分かっている。

 最終目標に向かって、キャンプでアピールしなければならないのは最大の武器となる走力。「アピールというのであれば、スチールを成功させること」と力を込めたように、近本にとって格好の舞台となるのが、紅白戦や盗塁練習だ。

 チームには昨季、セ・リーグ2位の盗塁阻止率を誇り、ゴールデン・グラブ賞を獲得した梅野がいる。球界屈指の強肩捕手からスチールを決めることができれば、間違いなく周囲の印象は変わってくる。“走れる”と首脳陣に思わせることで、今後の実戦、そしてオープン戦と出場機会は増えてくる。

 すべては激戦区となった中堅の定位置争いを勝ち抜くために-。今季も実績のある左翼・福留、右翼・糸井のレギュラーは確定的。残る1つのポジションを高山、中谷らと争っていくことになる。

 「外野手だとまず守備も見られますし、打撃も見られる。自分の武器である足を発揮することで、打撃にも守備にも生きることがあると思う」。盗塁だけでなく、持ち味を各方面にフル活用することでサバイバルレースを制す考えだ。

 矢野監督も「新人王だけならそんなに大したことないかなと思いますけど、赤星の記録を抜くとかね。心のどこかで自信というのがないと、なかなかそういう発言はできない。頼もしく思っています」と高い目標を掲げたルーキーに目を細める。持ち味のスピードを目いっぱい見せつけるためにも、残り1週間で万全の態勢に整える。

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