西が入団会見「甲子園を熱くできたら」背番号16、ユニ姿も披露

入団会見に臨む阪神・西勇輝=大阪市内のホテル(撮影・北村雅宏)
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 FA権を行使してオリックスから阪神への入団を表明していた西勇輝投手(28)が14日、大阪市内での入団会見に出席。新天地でのプレーに向けて「甲子園を熱くできたらと思います」と決意を示した。

 西はスーツに濃紺のネクタイ姿で登場。緊張気味ながらも、時折、柔らかい笑顔を見せた。矢野監督らも同席しての会見。これまでの期間を振り返りながら決断に至り「ホッとしています」。阪神入りを決めた理由は「自分に一番合っていると思いまして。たくさんのファンが熱く応援してくれるので、それに後押しされて投げてみたいな、と。(交渉の席で)監督がファンを喜ばせたいという言葉が一番響きましたし」と話した。

 この日は背番号「16」のタテジマのユニホーム姿も披露。「タイガースファンには安藤さんのイメージが強いと思うんですけど、これからは自分の背番号になれるように」と意欲。自身がプロ初勝利を挙げている甲子園球場の印象については「思い入れもありますし、苦手なイメージもない」と語った。

 会見に同席した矢野監督は西の投球術と中堅選手のリーダー役に期待。「全てに置いてレベルの高いピッチャー。若い選手も凄く勉強になってくると思う」と投球スタイルを褒めると同時に「中堅もいるんですけど、西が引っ張ってくれるような。中堅の中で西が引っ張ってくれるような」と期待。さらに、「勝ち(星)では12(勝)がマックスの数字だったんだと思いますけど、13は勝って欲しい。13以上勝ってくれて、その頑張りが若手にも影響を及ぼすと思うのでね」と自己最多となる13勝をノルマとした。

 西は11月7日にFA権行使を表明。阪神とは同16日に極秘で1回目の交渉。他にも、引き留めを図るオリックス、ソフトバンク、DeNAとの交渉して熟考を重ねてきた。同25日、オリックスのファンフェスタでは、「何とか一日でも早く決断したい」と心境を吐露。古巣への思いと、新たな場所で自分の可能性を試したい気持ちで揺らいでいた。

 阪神と3度目の交渉となった7日には矢野監督も交渉に出馬。その席で指揮官から「ファンを喜ばせたい」などの熱烈なラブコールを受けた西は「阪神タイガースさんにお世話になることを決めました」と新天地でプレーする覚悟を見せていた。

 今季は開幕幕投手を務め、10勝13敗と負け越しはしたが、自身5度目の2桁勝利。プロ通算通算74勝65敗で防御率3・30。左手首を骨折した昨季を除けば、安定してローテを守ってきた。

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