糸井、現状維持に笑みなし 「あまり振り返りたくない1年」
阪神の糸井嘉男外野手(37)が13日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸4億円プラス出来高払いでサインした(金額は推定)。今シーズンで4年契約の2年目が終了。会見では今季を笑みなく振り返った。
「やっぱり悔しいですし、ショックなこともありましたし。あまり振り返りたくない1年でした」。
糸井は今季119試合の出場。6月30日のヤクルト戦(神宮)で右膝付近に死球を受け、「右足腓骨骨折」。9月21日の広島戦(マツダ)では、ダイビングキャッチを試みた際に「左肩腱板の部分損傷」で2度の離脱となった。だが、打率・308、68打点、16本塁打。打率、本塁打はチームトップ、打点は福留に次ぐ成績だ。万全な体さえあれば、さらなる上積みも望める。
「今年の悔しい思いを晴らしたい。絶対に来年はみんなで、力を合わせて勝ちにいきたいと思います」。
年明けの自主トレは沖縄を拠点に、ソフトバンク・柳田、オリックス・吉田正らと汗を流す。来季の目標は甲子園球場での「50勝近く」。本拠地で多くの勝利を積み上げ、ファンを喜ばせる野球を目指す。移籍3年目のシーズンに向けて「来年は絶対にやり返す」と常々話している。沖縄から始まる雪辱のロード。チーム超人で進化を図る。
また、オリックス時代の元同僚で、FAで移籍が決まった西勇輝投手(28)を歓迎。「投手はいた方がいいので。手助けできることはしたいですね。自分のいままでやってきたスタイルが評価されて、獲得に動いてくれたと思う。そのまんまの自分を出したらいいと思います」と共闘を誓った。