横田、甲子園に“横田シート”つくるゾ 闘病生活を送る人を招待したい
阪神・横田慎太郎外野手(23)が10日、大阪府内の病院を訪問。患者らと交流する中で、自らの使命を再認識した。将来的には“横田シート”を甲子園に作り、病と闘う人たちを招待したい考えを示した。
真っすぐな瞳の奥には、決意の炎が宿っていた。「自分が結果を残して、そこ(甲子園)に招待できるような選手になりたい」と力を込めた横田。闘病生活を送る人々を球場に招いて、自分たちのプレーを見てほしい。そして、その思いは誰よりも強い。
昨年2月に頭痛を訴え、春季キャンプを途中離脱。脳腫瘍と診断され、半年以上にわたる闘病生活を送ってきた。その苦しみを経験したからこそ分かるものがある。甲子園で躍動する元気な姿を見せて、病気と闘う人々を勇気づけたい考えだ。
そのためには自身の完全復活が必要不可欠。今季は2軍戦に出場できなかった。現段階で後れを取っているが、不屈の精神ではい上がる。まず試合に出ることが「最初の目標」。そして「いろんな人に心配を掛けてきたので、少しずつ恩返しができるように」と意気込んだ。
この日は患者らにサイン入りユニホームをプレゼントし、一人一人と握手を交わすなどして交流した。「今日は逆に力をもらったというか、今も苦しんでいる方がいっぱいいらっしゃった。次は自分が試合に出て、結果を残して、またここに来たいという思いが強くなりました」。心優しき青年が、病と闘う人たちの希望となる。