矢野新監督、鳥谷に希望ポジション聞く「自分が何をしたいかはすごく大事」

 阪神・矢野燿大監督(49)が20日、鳥谷敬内野手(37)の来季ポジションに関して、鳥谷の希望を尊重して決める「自己申告制」をとる考えを明かした。最終的には他の選手との兼ね合いやチームバランスを考慮して判断される可能性もあるが、まずは本人の意思確認が何より先決。今季開幕は二塁スタートだった鳥谷。対話を重視して納得した上で、来季の戦いに臨ませる考えだ。

 自身の就任1年目でもあるからこそ、選手にも新たな気持ちで戦ってもらいたい。できる限り、選手個々と対話を重ねて進めていきたい。秋季キャンプでの選手のポジション変更の可能性について、矢野監督は「秋のキャンプに来るメンバーで変わることはないんちゃう?」と話した上で、鳥谷に関して問われると、こう答えた。

 「それはやっぱり(希望ポジションを)聞くよ。自分が何をしたいかはすごく大事だと思うのよ。おれがここをやれとかさ、やれって言うのではなく選手がどうしたいか」

 ある程度の構想はあっても、それを最初から押し付けることはない。鳥谷はチームを代表する選手であり、欠かせない戦力の一人であるからこそ、なおさらだ。まずは鳥谷自身がどう考えるか。そこが重要で「自己申告」も大歓迎となる。

 今年は春のキャンプ中に「三塁・大山」の方針が固まり、鳥谷は二塁に移った。昨年は三塁でゴールデングラブを獲得した中、チームとして大山のさらなる飛躍に期待を寄せる意味合いもあってコンバートされた。ただ糸原の台頭や大山の不調もあり、シーズン途中に三塁を守ると、終盤には北條の故障もあってスクランブル的に遊撃にも入った。

 チーム方針に、個々の希望をいかに組み込めるか。「自己申告」でポジションを戻した一人が原口だ。「原口もそうだろうけど、キャッチャーをやりたいと言って挑戦してやっているんやから」。昨季は一塁にコンバートされたが、昨秋キャンプから自身の希望で捕手に再挑戦。今季は守備はもちろん代打での勝負強い打撃でチームに貢献した。

 「やっぱり、自分がどうしたいか。自分のプロ野球人生やから。それがチームとマッチするように、こちらからも提案というか。基本的には聞いて、やっていきたいなと思っているけど」

 希望を聞いた上で、あとは他の選手とのバランスと、矢野監督自身の構想とのすり合わせ。最終的な形がどうなるかは別にして、まずは対話が大事。選手と共に、前に進んでいく。

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