矢野2軍監督、15日決断 監督受諾前向き「誠意を感じている」

球団幹部との話し合いを終え帰路に就く矢野2軍監督(撮影・山口登)
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 阪神の新監督候補の矢野燿大2軍監督(49)が14日、西宮市内の球団事務所で報道陣に対応し、15日に1軍監督就任要請を受諾するか否かの決断を球団側に伝えることを明かした。前日に揚塩健治球団社長(57)から正式に就任要請を受け、この日早朝に宮崎から帰阪。一度自宅に戻って「家族会議」を開き、その上で球団事務所で再交渉を行った。要請を受けたことへの胸中を初めて明かし、悩みながらも、受諾に前向きで熱い思いも口にした。

 苦しい状況だからこその思いはある。「明日には結論を出しますという話をしてきました」。この日下した結論は自ら定めたリミット。15日に決断し、球団に伝える。正式に1軍監督の就任要請を受けて一夜、矢野2軍監督が初めて胸中を明かした。悩みを携えた表情にはそれでも、就任受諾を思わせるほど前向きな熱さがあった。

 「(阪神を助ける思いを問われ)それはもう、もちろん。金本監督とやってきた時もその気持ちで戻ってきているし。だからそれは今でもあるんだけど」

 前日に宮崎で、揚塩球団社長から正式に監督要請を受けた。時間にして約1時間30分の会談。そしてこの日、宮崎を午前7時35分出発の飛行機で帰阪して帰宅。「家族会議」を行った。その後球団事務所で約1時間、話し会いの場を持ち、報道陣に対応した。

 引っかかりを覚えていた、金本監督の「辞任」に関する説明を受けた。すべてクリアではないが「全部納得というわけにはいかないけど、お互いの事情もあるんやから」と、熱意は感じた。金本監督就任と共に入閣。来季は1軍ヘッドコーチに就任するはずだった。仮に要請を受諾すれば、志半ばの思いを受け継ぐ形となる。

 「そこの思いもすごくある。それでもきれい事になるから胸の内に留めておきたいところでもある。(志半ばのところかと問われ)もちろん、もちろん」

 前向きに語る一方、悩みがまったくないと言うわけでもない。金本監督の「辞任」が表明されたのは11日のこと。その後、報道で後任候補に挙げられていたとは言え、就任要請は昨日のことだ。山積みの課題を思えば、恐怖にも襲われる。

 「本当に大きな責任があるところやから。その責任の重さと、このタイミングでどうするのかなというところが…。もちろん経験がないところやから。社長のやってほしいという誠意は感じてはいる」

 この日帰阪した際は「全然寝られへん」と笑った。不安に包まれることがあっても、その先に愛するタイガースの未来があると思えば…。受諾か、それとも。10月15日、人生のの節目を迎える。

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