“超積極野球”阪神弟がファーム日本一 MVPは熊谷、優秀選手に馬場

 「ファーム日本選手権 阪神8-4巨人」(6日、サンマリンスタジアム宮崎)

 矢野阪神が、12年ぶり5度目のファーム日本一に輝いた。決戦は、宿敵・巨人との伝統の一戦。矢野燿大2軍監督(49)が目指し、貫いた「超積極的」野球の集大成を、選手たちは見事白星で飾った。

 ウエスタン優勝時には、勝利の胴上げとはならなかった。それだけに歓喜の瞬間には、阪神ファンの大きな、大きな大歓声に包まれた。マウンドに、ナインや2軍首脳陣らの輪ができる。もちろん中心には、矢野2軍監督。勝利の喜びに満ちた胴上げだ。「前回はやらせのような胴上げだった。今回は気持ちよかったですね」。今度は全開の笑顔で4回、宙を舞った。

 1点を先制されたが、諦めない姿勢を貫いた。直後の四回には、若虎4番を支えてきた板山の同点適時打で試合を振り出しに戻すと、熊谷の適時打なども続き一挙6得点。みんなでつなぎ、試合をひっくり返した。

 六回には、あと5本でウエスタン・本塁打王を逃した江越の打棒がさく裂する。1死二塁から、バックスクリーンへと飛び込むダメ押しの2ランアーチ。最後の最後まで、攻撃の手を緩めなかった。

 また投手陣は、浜地-飯田-尾仲-馬場-伊藤和の小刻み継投。指揮官の「経験をさせてあげたい」という思いもあり、期待の若手投手がマウンドへと上がり、見事逃げ切った。

 最優秀選手には、矢野野球を体現するかのような2安打1打点1盗塁の活躍を見せた、ドラフト3位の熊谷敬宥内野手(22)が輝いた。また優秀選手には、3回投げ無安打無失点に抑えたドラフト1位の馬場皐輔投手(23)が選ばれた。

 史上初の顔合わせとなったファーム頂上決戦。軍配は阪神に上がった。結果よりも重視した“戦う姿勢”。最後まで見せた全力疾走は、12年ぶりのファーム日本一という結果となって、記録にも、記憶にも残った。

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