青柳、巨人キラー復活 六回途中1失点「意図した球投げられた」
「阪神1-2巨人」(23日、甲子園球場)
気持ちを前面に押し出し、巨人打線に立ち向かった。途中降板となったが、躍動感あふれる投球で5回2/3を1失点。阪神・青柳が今季初対戦となった宿敵相手に、かつての“Gキラー”ぶりを発揮した。
「今年投げた中で一番いい内容だった。六回を投げ切れれば良かったというのはあるんですけど」
立ち上がりから梅野のミットに正確に収まるコーナーワークが抜群だった。坂本勇や岡本らから見逃し三振を奪うなど緩急も自在に使い、相手打線に的を絞らせずに計8奪三振だ。
悔やまれるのは六回。2死からマギーに四球を与え、岡本には左前打を浴びた。一、二塁で打席には阿部。前の打席でも右前打を放たれるなど、通算被打率・533という相性もあり、金本監督から交代が告げられた。
プロ1年目の16年は、対巨人は1勝3敗ながら防御率2・10と好相性を誇った。「右のインコースにも投げ切れましたし、チェンジアップなど意図したボールを投げられた」。この日はチームを勝利にこそ導けなかったが、伝統の一戦で最高の手応えをつかんだ。
「次回は今日よりもいい投球をしないといけない。次は長いイニングを投げられるようにしたいです」。チーム浮上のカギを握る右腕が頼もしい言葉を残した。