陽川 バットの先で執念の勝ち越し適時打「積極的に打っていこうと」

3回、勝ち越しの適時打を放ち駆け出す阪神・陽川尚将=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「阪神-中日」(12日、甲子園球場)

 阪神の陽川尚将内野手(27)が三回、勝ち越しの適時打を放った。

 同点で迎えた三回。まずは先頭の北條が中前打で出塁すると、続く糸原が進塁打となる遊ゴロを放ち、1死二塁とした。そして11日の同戦で1試合2本塁打を放ち、3番に打順を上げた大山がきっちりとボールを見極め、四球で出塁。その後2死一、二塁となり、5番・陽川を迎えた。

 その初球だった。外角低めのスライダーに対し、バットの先でうまく拾うと、打球は中堅・大島の前へ。ポテンヒットで、二走・北條が一気に勝ち越しのホームへ生還した。

 右肘痛を発症し、一時は抹消に。8月28日に1軍へ戻ってきたばかりだった。出場する大半の試合で、打線の中核となるクリーンアップを任されていたが、昇格後は10試合で8打点、2本塁打と期待されていた働きを見せられていなかった。それでも9打席ぶりに放った安打が勝ち越し打に。陽川は、球団広報を通して「チャンスの場面で慎重になりすぎず、積極的に打っていこうと思っていました。なんとかセンターの前に落ちてくれてよかったです」とコメントした。

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