糸井、先制された直後に同点16号2ラン 16戦ぶり一発「振りだしに戻しただけ」
「阪神-中日」(12日、甲子園球場)
阪神の糸井嘉男外野手(37)が、同点とする第16号2ランアーチを放った。
阪神の先発、岩貞が初回から2失点。暗雲立ちこめた出だしとなったが、4番のバットが豪快な一撃で暗いムードを切り裂いた。直後の攻撃。1死走者なしから、2番・糸原が右翼線ギリギリの二塁打でチャンスを作ると、2死二塁となって4番・糸井を迎えた。
3ボール1ストライクからの5球目、真ん中に甘く入ったスライダーをフルスイングで狙った。はじき返された打球はぐんぐんと伸びていき、右翼ポール際へのスタンドへ。2-2に追いつく4番の一撃。「まだ振り出しに戻しただけなので、(このあとも)しっかり集中して頑張ります」。頼れる4番の一発を、反撃開始の合図とする。
打線は11日の同戦で右太ももの張りを訴え、途中交代した福留がスタメンを外れていた。共に打線の中核を担っていたベテランのベンチスタート。今後については様子を見ながらの判断になるだけに、打線を引っ張る4番・糸井の一撃は大きな、大きなアーチとなった。
なお糸井の本塁打は、8月21日の中日戦(ナゴヤドーム)以来。16試合ぶりだった。