阪神、九回逆転負け 守護神ドリスがリード守れず メッセも危険球退場

 「阪神6-7中日」(11日、甲子園球場)

 阪神が1点リードの九回、守護神ドリスが打たれての逆転負けを喫した。1死から平田に四球を与えると、京田、大島の連打で満塁のピンチを招いた。四回に25号ソロを放っていた続く4番・ビシエドは三ゴロに打ち取ったが、アルモンテに2点適時打を許した。

 試合は初回、先発のメッセンジャーがアルモンテに3ランを浴び、3点を先制される展開となった。三回、糸井の右前適時打で1点を返したが、続く四回、メッセンジャーが松井雅に頭部死球を与え、危険球を宣告されて途中降板した。退場は今季2度目で通算3度目。危険球退場は2010年9月8日・中日戦(スカイマーク)以来、8年ぶり2度目だった。

 それでも四回、大山の4号ソロなどで3点を奪って同点に追い付いた。五回に再び1点を奪われたが、直後に2死満塁を作ると、糸原が押し出し四球を選んで同点に。逆転CS出場に負けられない戦いが続く中、野手陣が粘りの攻撃を見せる。

 救援陣は六回を桑原、七回を能見が無失点でつなぐと、ラッキー7の攻撃だ。先頭で打席に立った大山が、3番手の福谷から左翼越えに決勝アーチ。プロ2年目、自身初の1試合2本塁打でこの試合、初めてのリードを奪った。

 八回を藤川が3者連続三振に斬ると、九回はドリスが登場も1死から四球と2安打で満塁とし、2死満塁からアルモンテに中前にはじき返され、2者が生還。勝ち越しを許した。その裏の攻撃は三者凡退に終わり、チームは2連敗。

 さらに福留が六回、一塁に全力疾走で駆け抜けた際、異変を訴えて途中交代。詳細は明らかになっていないが、駆け抜けた直後には右太もも裏を抑えるシーンも見られた。ここまでチームを支え続けてきた最年長キャプテン。離脱となれば、チームに及ぶ影響は計り知れない。

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