糸井 超技あり打!古巣・京セラで3試合連続打点

 「阪神4-6広島」(15日、京セラドーム大阪)

 芸術的と言っていい流し打ち。阪神・糸井が技を見せた。前の打者のお膳立てに応える左前適時打。3試合連続打点でスタンドを沸かせた。もう負けられない、負けたくないと、バットで執念を体現した。

 3点を先制された直後の攻撃だった。糸原、北條の連打、伊藤隼の犠打で1死二、三塁の好機を作った。打席には糸井。2球で追い込まれたが、表情は微動だにしない。ボール球を2球見送った後の5球目、外寄りシュートを鮮やかに逆方向へはじき返した。

 8月はこれで35打数17安打、打率・486で12打点と猛威を振るう。14日のお立ち台では「僕らは負けられない。絶対に勝つという気持ちでやっていきます」と力強く宣言していた。絶好調男の前に走者がたまれば、期待感はいやでも高まる。

感情あらわに

 八回の第4打席で珍しく感情をあらわにする場面もあった。フランスアとの勝負で、3球目、外角ギリギリのスライダーがストライク判定。驚きの表情で膝を折った。普段は何事にも動じない構えを見せる超人だが、1打席、1球にかける思いが表れていた。

 試合後の駐車場。厳しい表情で無言を貫いた。ただ足取りは重くない。いつも通りさっと車に乗り込み、帰路についた。眼前で首位・広島にマジック点灯を許してしまったが、闘志がうせることはない。この悔しさを糧とし、4番として猛虎打線を引っ張っていく。勝負はこれからだ。

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