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ナバーロ、起死回生の同点弾 初回お粗末返球の汚名返上

 7回、同点ソロを放ち、ナインとタッチを交わすナバーロ(撮影・田中太一)
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 「巨人2-3阪神」(9日、東京ドーム)

 静かに闘志を燃やしていた。続いていた代打での出場、4タコ、そして初回のエラー…。気合は十分だった。阪神・ナバーロが描いたのは、起死回生の同点弾。1点が遠く、曇りつつあった嫌な雰囲気を、助っ人がフルスイングで振り払った。

 1点差で迎えた七回。それまで奪った得点は、犠飛でもぎ取った1点のみ。重苦しい流れを、一振りで明るくさせた。3球目。144キロの直球をフルスイングではじき返すと、打球はオレンジ色に染まるスタンドに悲鳴をかき消すように静かに着弾した。

 一塁ベースをまわり、視界に飛び込んできたのはわき上がる黄色のスタンド。「最近はなかなか貢献できていなくて、迷惑をかけていた。あの一振りでチームに勢いをつけることができたと思う」。俺も、猛虎の一員だ。なんとかしたかった思いは、最高の形で結果に結びついた。

 先発秋山の好投に報いる一発だった。振り返るのは初回の守備。マルティネスの左中間への打球を内野に返球する際、まさかの悪送球。三進を許し、初回の失点に直結させた。「完全に自分のエラー。絶対に取り返すつもりで打席にも立っていた」。その思いは先発投手の負けを消し、打線を活発化させた。

 チームに勝利を、そのために日本に来たんだ-。常々、助っ人が話す言葉だ。それでもここ最近では代打での出場が続き、先発出場した8日の巨人戦は4タコ。結果が出ないもどかしさがあった。「出ても出なくても、しっかり準備することは変わらない。それが仕事と思っている」。出場機会がなくてもスコアラーからは情報提供があり、コーチからの救いの手もある。前を向くには十分だった。

 仲間たちは口をそろえて言う。「ナバーロは、クールなナイスガイ」だと。秋山を思い、自分のために尽力してくれる球団スタッフに感謝し、日々打席へと向かう。

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