金本監督試練 投手にV弾献上…就任初の長期ロード黒星発進 28日にも自力V消滅

 「ヤクルト8-2阪神」(27日、神宮球場) 

 拙攻に泣き、投手陣も踏ん張れなかった。長期ロード初戦を白星で飾れなかった阪神。連敗を喫し、借金は今季ワーストタイの7と膨らんだ。首位・広島とのゲーム差は12。きょう28日のヤクルト戦に敗れ、広島がDeNAに勝つか引き分けると自力優勝の可能性が消滅する危機に立たされた。まだ夏真っ盛り。奇跡の逆転優勝を、虎党は信じている。

 前夜の大敗の流れも断ち切れない。金本政権初となる、チーム3年ぶりの長期ロード黒星発進。ヒットは出ても、決め手を欠いた。10安打を記録しながらも、積み重なった11残塁があまりに厳しい。金本知憲監督の口調も重かった。

 「まあ、あと1本やね。やっぱり。ヒットは出ているけどチャンスでの1本というのが…多いですね」

 12安打8得点のヤクルトに対し、10安打2得点。結果だけでなく、内容も好対照なものとなった。ヤクルトがバレンティンとカラシティーに一発が出た中、虎の助っ人のロサリオは勝負どころで沈黙。3度巡ってきた得点機を生かせなかった。

 右腕のカラシティーを相手に、初回は2死一、二塁から一ゴロ。三回は1点を返しなおも無死満塁の場面で、打点こそ付いたものの遊ゴロに。同点の五回2死一、二塁では三ゴロで凡退し、好機を逃す結果となった。

 金本監督は「それ(右腕の外に逃げる球)の意識が強いよな。まっすぐにも差し込まれているし。まだ迷いがあるのかな」と分析する。18日の巨人戦から、左腕の先発が5試合続いた中で5戦連続安打。ただ、右腕の先発が続いた25、26日の広島戦は無安打に。七回の中前打は、左腕の中沢からのものだった。

 もちろん、連続安打中に右腕からの安打も記録している。指揮官も「(得点圏での力みは)やっぱりみんなあるんじゃない?みんな、誰だってチャンスでは打ちたいし」とかばうが、軸として期待するロサリオが沈黙したままでは、チームも勢いに乗り切れない。

 八回には3点を追う劣勢の中、先頭から山田哲、バレンティンと続くところで桑原を投入したが、結果的に3失点でダメを押される形に。この敗戦で、28日にも敗れると首位・広島の結果次第で自力Vが消滅となる。

 「勝ちパターンのピッチャーも何人かつぎこんだけどね。それでも点を取られたわけですから」と金本監督。夏のロードは13年から5年連続で勝ち越しているが…投打がかみ合わない苦しいスタートとなった。

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