金本虎、執念今こそ 秋山復帰戦で4回6失点KO…5連敗でワースト借金7

 「DeNA10-3阪神」(20日、横浜スタジアム)

 四回までに9安打を浴びて、6点を失った。にもかかわらず阪神・秋山の降板時の球数はわずか65球。完投ペースの少なさでKOされた事実に、金本監督は「難しいとは思うけど、何か工夫というのをね」と成すすべなく打ち込まれたバッテリーに苦言を呈する。

 登録抹消を経ての復帰戦だった秋山の状態も確かに悪かった。「全部、外角に構えても中に入ってくるし、インコースに構えても中に入ってくるし。ちょっとコントロールを乱しているわな」と指揮官が評したように、すべてのボールが真ん中付近に集まった。

 ただDeNA打線が明らかにファーストストライクから狙ってきていた中、ストライクゾーンに球速の速いボールを集めたバッテリー。「もうちょっと早く察知してね。以前もそういうことがあったけど」と金本監督が言うように、ストライクからボールになる変化球で空振りを取る、緩急でリズムを狂わせてカウントを奪うといった配球の切り替えも見られなかった。

 香田投手コーチは「ボール球をしっかり投げないといけない」と語り、秋山本人も「もっと冷静に投げないといけなかった」と悔しさをにじませた。2巡目からカーブを組み込む配球プランだったが、女房役の梅野も「ストライクゾーンで勝負しすぎたところがあった」と反省する。

 相性のいい横浜スタジアムでも負の連鎖は止まらず今季ワーストタイの5連敗、そしてワーストとなる借金7。5位転落という窮地に陥った今こそ、冷静に考え、眼下の事態に対処していくことが求められる。

 「ちょっと序盤に打ち込まれる試合が増えている」と厳しい表情を浮かべた金本監督。バッテリーの踏ん張り、そして工夫が危機を脱する確かな“特効薬”になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス