糸井、DeNA3連戦中に復帰も 20日からの2軍・中日戦出場 OKなら1軍合流

 右足腓骨(ひこつ)骨折でリハビリ中の阪神・糸井嘉男外野手(36)が、20日からのウエスタン・中日3連戦(甲子園)中に実戦復帰することが18日、分かった。本拠地で守備にも就く予定で、問題がなければDeNAと3連戦中(横浜)の1軍に合流する見込みだ。この日は鳴尾浜でベースランニングを解禁。超人の戦列復帰が秒読み段階に入った。

 ベースを怖がる様子もなく、右足から滑り込んだ。実戦復帰前の最終段階でもあるスパイクでのダッシュを解禁。打席から一塁、一塁からの盗塁、二塁から本塁。感触を確かめるように、糸井は全力で走り切った。2日に骨折が判明してからまだ16日目。超人の名にたがわぬ回復力だ。

 この日は状態チェックのため、平野打撃コーチが視察に訪れた。3日連続の屋外フリー打撃では、新井育成コーチを相手に84スイング。バックスクリーンへの豪快弾を含む、9本の柵越えなどパワーは健在。半数以上の44本が安打性と、広角に鋭い打球が飛んだ。

 「(動きは)全く問題ない。大丈夫そうですね。本人も横浜に照準を合わせていると言っているし、後は監督がどう判断するか。そういうレベルまできている。しっかりと報告させてもらいます」

 主軸を欠いたチームは後半戦3連敗と出足でつまずいたが、急ピッチでリハビリを続ける糸井の復帰が間近になった。本格的な実戦は6月30日のヤクルト戦が最後。矢野2軍監督は「100%決定ではないが、(2軍戦に)出るなら20日から」と説明。守備の動作確認も含めてウエスタン・中日戦に出場予定。甲子園での開催だけに、大きなチェックポイントだ。

 動きに問題がなければ、翌21日のDeNA戦から即合流する可能性が高まってくる。2軍戦が1軍復帰の最終テスト。チームに欠かせぬ唯一無二の戦力だけに、慎重に慎重を重ねて再発や起因する故障を避けたい考えだ。だが、抹消期間を経ても打率・301、10本塁打、40打点はチーム3冠王。復帰はこれ以上ない追い風になる。

 球宴を辞退すれば、後半戦開幕から10試合に出場選手登録できないペナルティーが科せられていた。完治しない中で強行出場した背景には、1日も早くチームに戻るという覚悟がある。思い通りの懸命なリハビリで、復帰秒読みのところまできた。残り66試合で、日程の決まっていない未消化試合は10試合。過去に例を見ない過密日程の勝負は終盤。超人が逆襲のキーマンだ。

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