ロサリオ復活打 金本監督の前で志願出場、マルチ安打 ナバーロとの初共闘効果

 「ウエスタン、阪神8-0中日」(9日、鳴尾浜球場)

 腰の張りで戦列を離れていた阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が9日、復帰戦となったウエスタン・中日戦で2安打を放った。金本監督が視察に訪れた中でのマルチ安打。志願出場に結果を添えた。10日の同戦にも出場予定で、後半戦の巻き返しへ復調が待たれる助っ人が調子を上げていく。

 遅れた時間を挽回する。ロサリオが腰の張りからの復帰戦で、いきなりの2打数2安打。100%のスイングで、止まっていた時を一気に動かした。借金「3」で折り返した金本阪神の後半戦の巻き返しへ。キーマンに名乗りを上げた。

 志願の出場だった。「大丈夫!」。球宴後に…と設定されていた復帰戦を自らの意志でGOサインを出した。まずは初回の第1打席。6球目を左前へはじき返すと、さらには三回。今度は1死一塁から左前へ運び、好機を演出した。いずれも追い込まれてからの直球を仕留めた1本。もう大丈夫なんだ-と見事結果で示した。

 この日は金本監督も視察に訪れていた。復帰戦で目にした助っ人の明るい表情。試合後には「だいぶ打ち方を変えたみたい。呼び込んだ打ち方で。引きつけて打とうと。意識を変えたみたい」と分析。出番を終えたロサリオと虎風荘で言葉を交わしたという。

 相乗効果もあった。ナバーロとのマルチ安打そろい踏み。練習から時間を共有している二人。時には笑顔で会話を楽しみ、時には真剣な表情で汗を流す。

 「ベンチでも投手の情報とか、話しながらできているので、そういう意味ではやりやすい環境にある。情報を共有することで、投手のことも早く知ることができますし、すごく助かっています」

 猛虎打線に万全の調子を維持した右左の助っ人が並べば、攻撃に厚みが増す。外国人投手との兼ね合いの中で、やりくりを試行錯誤する選択肢が増えれば…。首脳陣にとってはうれしい悩みになる。

 久しぶりのゲーム、そして気持ちのいい快音に、ロサリオの表情は自然とほころんだ。「いい感触で打てた。状態はいいので、自分のチャンスを早くつかめるようにしたい」。そして金本監督は「まだ2打席だから分からないけど」と前置きしつつ、「本人がいい感覚をつかめているというのはプラスに思えるけどね」と続けた。焦りは禁物だが、ロサリオの時計の針が動きだした。

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