才木 緊急登板でプロ2勝目「いろんな経験させてもらってる」

 「ヤクルト7-15阪神」(30日、神宮球場)

 阪神の才木浩人投手が、先発・岩貞の危険球退場を受けて、初回無死一、二塁から緊急登板。6回98球、3安打無失点の好投で、5月27日の巨人戦(甲子園)でのプロ初勝利以降、約1カ月ぶりの2勝目をつかんだ。

 出番は突然、訪れた。6点を先制した直後の一回裏。先発の岩貞が青木の右側頭部に危険球を投げ、7球で退場。才木は急いで肩を作ってマウンドへ。山田にはストレートの四球を与え満塁としたが、続くバレンティンを三ゴロに。畠山は二飛に抑えると、最後は坂口を遊飛に仕留めて、最少失点でピンチを切り抜けた。

 前夜も6投手をつぎ込み、能見は3連投中など、中継ぎ投手陣が登板過多の窮状。才木自身も連投となったが、二回以降は安定した投球でスコアボードに0を並べた。7奪三振、最速150キロの直球で、ヤクルト打線を完全に封じた。5月27日の巨人戦(甲子園)で初勝利を挙げて以降、約1カ月ぶりに2勝目の権利を持って降板となった。

 大量点の援護も受け、勝利投手となった試合後、大歓声を受けた才木は「とりあえず、1つずつしっかり抑えていけたらいいかなと思った。まだ2年目でいろんな経験をさせてもらってる。結果につながってよかった」とホッとした表情を見せた。敵地ながら阪神ファンの大声援も受けて「最高です」と場内に視線を送り、「マウンドの攻めの姿勢、真っすぐを見てもらいたいです」と今後の快投も誓っていた。

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