金本監督、執念1試合5犠打 代打策もズバ!則本攻略「今日は絶対1点勝負」
「交流戦、楽天1-2阪神」(16日、楽天生命パーク宮城)
執念が最後に実る。数えること5度目、貫き通した策が逆転劇につながった。球界を代表する右腕の則本を相手に、就任以来初となる1試合5犠打を記録。阪神・金本監督の思いに選手が応えきり、鮮やかな勝利となった。
「もちろん、今日は絶対に1点勝負だなというのはね。1点、2点取れたらラッキーというぐらいの感じだったので」
序盤から1点にこだわり、積極的に送りバントを試みた。無死一塁の初回と六回にはいずれも俊介が成功。三回には植田、七回には梅野がしっかりと決め、最後は九回無死からの鳥谷の一塁への犠打が、逆転勝利を呼び込んだ。
「得点圏に送って、相手がミスすることもあるしという考えでね。なかなかそんなに彼から点を取るというのはね、最後みたいに取れるとは思ってなかったので」と金本監督。選手個々がそれぞれの役割をこなしたからこそ、無得点が続いた中でも流れは三塁側の相手に傾かなかった。
阪神での1試合5犠打は、13年10月1日の中日戦以来5年ぶり。「則本相手の、エース相手に九回にドーンとひっくり返すのは、チーム力というか選手も自信にして、手応えを感じてほしいですね」。原口、高山の代打策もはまり、一気に高まる一丸ムード。弾みのつく勝利となった。