岩貞 菅野に投げ勝った!真っ向勝負の7回8K 「毎度毎度」危機自ら乗り越え

 「阪神1-0巨人」(25日、甲子園球場)

 試合終了の瞬間、阪神・岩貞祐太投手はホッと一息ついた。エース・菅野と投げ合い、1-0での勝利。ベンチ前で歓喜のハイタッチを交わすと、緊張感から解き放たれたように自然と表情が緩んだ。7回6安打無失点。今季初登板となった伝統の一戦で3勝目を手にした。

 「すんなり立ち上がっていきたかったですけど、毎度毎度のことといいますか。そういうのも想定して冷静に投げようと思っていたので、それがうまくいきました」

 ピンチを迎えても平常心を貫いた。初回、先頭の坂本勇に左前打を浴びて無死一塁。だが、けん制で誘い出して盗塁死に。後続も断ち3人で切り上げた。

 球界を代表する右腕との投げ合い。1点も許すことができないのは、承知の上でマウンドへ上がった。「一番日本でいい投手だと思う。点が取れないことは分かった上で(試合が)始まったので、自分がやることは打者を一人一人、抑えることしかできない。そっちに集中して投げました」と巨人打線に真っ向勝負。右打者には内角をえぐる直球で詰まらせ、変化球も駆使して8個の三振を奪った。

 これで菅野との直接対決は2戦2勝。16年5月27日の同戦で1点差を守り抜き、プロ初完封勝利を挙げたときの相手が菅野だった。香田投手コーチは「投げっぷりもよかったし、粘り強く投げてくれた」と高く評価した。

 着実に白星を積み重ねている左腕。二段モーションのルール改正が大きく影響を与えている。求めるのは10勝を挙げた16年の投球フォーム。「これまでよりも足を上げた時に間を作ることが、ストレスなくできるようになった」と力強さを取り戻した。

 「今回の勝ちを忘れてというか、初心に返って投げたい」。全力で左腕を振り、先発の軸へと飛躍する。

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