才木、快投7回7K1失点 最短20日中日戦でプロ初先発へ「1軍で勝つ」

 「ウエスタン、阪神3-1中日」(12日、上富田スポーツセンター野球場)

 安心安全なマウンドさばきだった。先発した阪神・才木が7回を投げて被安打6、7奪三振、1与四球で1失点。早ければ20日・中日戦(ナゴヤドーム)で実現する1軍初先発へ、十分過ぎるアピールとなった。

 一、二回を三者凡退と完璧な立ち上がり。二回2死から6番・石岡へは、この日最速となる151キロの直球で空振り三振に斬った。四回は安打と四球で2死一、二塁のピンチを迎えたが、5番・松井佑の中前打を島田が本塁に好返球。バックのにも助けられた。

 六回に1死一、三塁から3番・遠藤の内野ゴロの間に1点を失ったが、その後は追加点を許さず踏ん張った。「全体的にまとまっていた」と納得顔で90球を振り返った。

 攻撃では五回無死一、二塁の好機に初球でバントを決めた。そこからチームは3点先制し、「あれで点が入ってうれしかった。セ・リーグなので必要なことだし良かった」と白い歯をこぼした。

 矢野2軍監督も「何回か見た中で一番と言っていいぐらい。きょうの(投球)やったら(1軍でも)行けますよという内容やったね」と太鼓判を押した。

 チームの勝利時に行われる恒例のマイクパフォーマンスでは、ファンに向かって「1軍で勝てるように頑張ります」と力強く宣言した才木。初体験となる1軍の真っさらなマウンドへ、態勢は整った。

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