植田フル“海”転 虎の起爆剤や!全4打席出塁、二盗、マルチ

 「巨人3-1阪神」(9日、東京ドーム)

 成長曲線が下を向く様子は一切、見られない。2安打2四球の4出塁で、今季5個目の盗塁も決めた阪神・植田海内野手(22)。得点には結びつかなかったが、相手にプレッシャーを与え続け「チームが負けたのであれですけど、結果が出たのはよかったです」と静かに心境を明かす。

 9試合連続のスタメン出場。初回、フルカウントまで粘って中前打で出塁すると、続く四回先頭の第2打席でも10球粘った末に左中間を真っ二つに破る二塁打を放ってチャンスメークした。

 「回の先頭が多かったので、とにかく出塁することを意識した。ファウルで粘って四球でも」と六回の第3打席では四球を選んで出塁。これが好投の吉川光をマウンドから引きずり降ろす要因になった。八回にもマシソンの直球を見極め、2死後、福留の初球に二盗を決めた。強肩の小林が送球できないほど、完璧なスタートで得点圏に進んでみせた。

  今年2月の春季キャンプ中、金本監督は植田に対し「試合の中でどんどん伸びている」と実戦を消化することで急成長していく姿に目を細めた。そして今も-。左打席での速球への対応が昨年までの課題だったが、八回はマシソンが投じる150キロ超のストレートに完璧に対応した。

 バットを構える際に余分な力を抜き、シンプルにトップの位置からバットを出せるようになった植田。「フォームを変えた?そうですね。タイミングだけを意識して」と1軍での打席を消化するにつれて、対応するためのモデルチェンジができつつある。

 それが打率・343とハイアベレージを残し、チームの起爆剤となることができている一つの要因。次はどんなプレーを見せてくれるか-。“日々成長”を体現している若虎だからこそ、興味は尽きない。

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