岩貞、地元熊本支える 1勝で義援金10万円 1Kで軟式ボール1ダースなど

 阪神の岩貞祐太投手(26)が昨季に引き続き、地元・熊本への「復興支援プラン」を発表した。今季の公式戦1勝につき10万円の義援金、1奪三振につき軟式ボール1ダースまたは同等額の野球道具を寄贈。オフシーズンの11月~翌年1月の間に、被災地へ届ける予定だ。

 16年4月に発生した熊本地震から2年が経過。「まだ2年しかたっていないこともあり、プロ野球選手としてできることは、これぐらいだと思うので。復興が進んでいる部分とそうでない部分が両極端。親戚に、施設に入っている人もいる」と地元の厳しい現状を口にしながら、口元を結んだ。

 この日はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、先発が有力な29日の広島戦に向けてキャッチボールなどで調整した。ただ、広島戦は過去14試合に登板して0勝9敗と、いまだ勝利がない。

 「打線に切れ目がない。丁寧に一つ一つアウトを取ること」を鍵に挙げ、相手が誇る機動力にも「冷静に、色んなケースをイメージして試合に臨みたい」と腕ぶした。プラン発表後、初めて挑むマウンドで白星を挙げるべく、地元の思いを左腕に込めて、天敵の“鯉打線”から大きな1勝を被災地に届ける。

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