“地方の鬼”メッセで再進撃開始 13年松山で完封&V打!再現あるで

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が23日、「チームを勝ちに導く」と連敗阻止へエースの自覚を口にした。24日のヤクルト戦(松山)に先発予定。同球場は2013年5月10日の登板で、5安打完封勝利に3打点の活躍した。また、過去6戦5勝と“地方球場の鬼”。登板後は月末から9連戦に、2度登板するフル回転プランが待っている。

 メッセンジャーは通訳の言葉を待たず、笑みを交えながら持論を語った。20日からの巨人戦。チームは本拠地で同一カード3連敗を喫した。あと1本が出ない打線に、20、22日の先発・藤浪、高橋遥は、いずれも自責点6の乱調。重苦しい空気を払うように、努めて明るく振る舞った。

 「それも野球だ。長いシーズン沈む時もある。こういう時こそできることをしっかりやることだ。すぐ劇的に良くなるわけじゃない。だから、できることをやる。それが大事」

 急に球速が10キロ、飛距離が10メートルアップするわけじゃない。地に足を着けて戦う重要性を説く。24日のヤクルト戦に先発予定。「チームを勝利に導く」と意気込む助っ人が、連敗を止める要素は殊の外多くある。2013年5月10日。松山で行われたヤクルト3連戦初戦、主役は投打にメッセンジャーだった。

 5-0で勝利した一戦。助っ人が5安打完封勝利を飾った。さらにバットでも五回、1死満塁の好機で左中間を破る走者一掃の3点適時二塁打が、先制&決勝点になった。「ロング タイム アゴー、ネ」。だいぶ前の話だと笑うが、5年前はカード3連勝を飾っただけに「そうなればいいね」と願う。

 加えて地方球場では過去6戦5勝。防御率2・23と抜群の安定感を誇る。「ホームまでの距離も、塁間も変わらない。自分に仕事をするだけだよ」。チームも自身も、平常心が大事だと強調する。香田投手コーチも「いけるところまで目いっぱい。力を余すことなくね」と背中を押す。

 24日は雨予報だが、試合が開催されると次回以降は、中5日で30日の広島戦(マツダ)→5月6日の中日戦(甲子園)に先発が可能。9連戦に2度登板するフル回転プランも検討される。その前に、まずは連敗を止め、連勝の流れを呼ぶ快投を。メッセンジャーから再進撃が始まる。エースが沈むチームを救う。

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