「阪神０－３巨人」（２１日、甲子園球場）

　熱烈な虎党で知られる俳優・渡辺謙（５８）が２日続けて巨人戦を甲子園で生観戦した。２連敗で勝率５割に逆戻りした金本阪神に、ファン目線から助言を送った。

　打線の不調が目立つ２試合だった。「中日戦の時に打てず、１点差とかで勝っていた試合のツケが回ってきているようなところも」と嘆いた謙さん。打順について「組み替えとかもせなあかんような気がします」との考えを示した。

　「糸井選手を先頭に持ってくるとか。気分転換も必要かなと」と今季３番に固定されている糸井の１番起用を“提言”。この日、満塁機で２度倒れるなど打率・１８３と苦しむ大山については、復調を願いつつ「ひと休みもありかなと思います」と思い切って先発から外し、数試合休ませる案を口にした。

　「下（２軍）から上げたり、ファンとしては、やってみておもしろいと思うし、してほしいという２試合でした」と“血の入れ替え”も求めた。開幕後に野手の昇格はまだなく、２軍からの突き上げに期待を寄せた。

　今後はロンドンでミュージカルに出演するため、今年のレギュラーシーズン観戦はこの日が最後だったとのこと。ＣＳ、日本シリーズでの活躍を見届けるべく、“世界の渡辺謙”ではなく、一人の虎党としての熱いメッセージだった。