能見、4回5失点も修正力信じる 4・5DeNA戦or4・6中日戦有力
「オープン戦、阪神2-6オリックス」(24日、京セラドーム大坂)
一抹の不安が残るオープン戦最後の登板となった。4回8安打5失点。今年の実戦で最多の97球を投げ「カウントは作れなかったというのはある」。すでに開幕ローテ入りが確定している阪神・能見が精彩を欠いた。
立ち上がりからボールが先行した。連打と四球で初回に招いた2死満塁のピンチは、マレーロを空振り三振に仕留めて無失点。だが、2点リードの二回は踏ん張れなかった。3本の安打などで同点とされ、2死一塁から吉田正に右越え2ランを被弾した。
修正点は13年間培ってきた経験をフル活用し改善する。「(課題は)いろいろありますよ。自分でやれることはやりたいと思うところです」。残された期間で万全の状態に整えていく。
開幕まで1週間を切り、先発5人が固まった。メンバーは、メッセンジャー、小野、秋山、藤浪、能見。まずはこの5投手が、金本政権3年目の開幕ダッシュを担う。
能見の出番は流動的となっており、金本監督は「(開幕ローテの)一発目は行くと思うんだけど、日程があれだから。中何日か」と話した。香田投手コーチも「当然、日にちが空けば(2軍戦登板が)可能だろうし」とし、開幕2戦目の可能性は残るものの、4月5日・DeNA戦や同6日・中日戦を視野に調整に関しては臨機応変に対応していく方針だ。
この日、ウエスタン・中日戦で先発した岩貞は6回2失点と結果を残せず、「決定的なところはまだ難しい」(香田投手コーチ)と現時点で開幕ローテ争いから脱落した。オープン戦全体での投球内容が認められた2年目右腕の小野が3月31日・巨人戦か、4月5日のDeNA戦に向かう見通しだ。
2018年の幕開けは3・30巨人戦。開幕投手を務めるメッセンジャーを先頭に、連勝街道を突き進む先発陣となる。