矢野2軍監督初勝利「忘れることない」“超積極走塁”で崩した

 「ウエスタン、ソフトバンク3-12阪神」(タマホームスタジアム筑後)

 端正なマスクから、白い歯がこぼれた。2軍監督就任後、ウエスタン・リーグ初勝利を挙げた阪神・矢野燿大2軍監督(49)は、満面の笑みで試合を振り返った。

 「足で相手を崩したと思うし、走塁の意識というか、走塁がホント良かったよね」

 5盗塁を決めた16日の開幕戦に続き、この日も4度企図して3度成功。“超積極”走塁で、虎戦士たちが塁上を駆け回った。

 二回、押し出し四死球で2点を先制。さらに2死満塁で、ドラフト4位・島田(上武大)の一塁への適時内野安打で一挙に2者が生還した。二塁からも本塁を狙う貪欲さ、会心の当たりでなくても全力疾走でヒットにつなげる執念。なおも2死一、三塁で島田がスタートを切り、塁間で挟まれている間に三塁から植田が生還。5得点で主導権を握った。

 先発の青柳は、丁寧な投球で四回までで9奪三振。ドラフト3位・熊谷(立大)は5打席のうち4度出塁するしぶとさを発揮した。最終回のマウンドは、故障で出遅れていた歳内が締めた。

 「みんな頑張ってくれた」。手渡されたウイニングボールは、客席に投げ込んだ。「俺がもらうより、ファンがもらった方がうれしいやろうし」と照れ笑いを浮かべた指揮官は、最後に言った。「(この1勝を)忘れることはないと思う」と。

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