高橋遥、先発合格! 巨人を3回1失点 開幕ローテに金本監督「僕は入れたい」

 「オープン戦、阪神6-3巨人」(11日、甲子園)

 ふーっと大きく息を吐き、真っさらなマウンドに立った。常葉学園橘(静岡)2年夏以来、プロで初めて見る聖地の景色。ドラフト2位・高橋遥(亜大)には余裕があった。「大きいな」。前回同様のハイテンポで真っ向から挑んだ58球だ。巨人相手に3回1失点。先発テストも合格だ。

 「あの時は右も左も分からなかった。今もそうですけど。甲子園を感じながら投げることができた。すごく投げやすかったです」

 初回、先頭の陽岱鋼に二塁内野安打を許すと、続く吉川尚には左翼線に運ばれた。左翼手・陽川の好返球で三進を封じたが、四球を挟んで2死一、三塁。長野に一、二塁間を破られて先制点を失った。だが、ここで崩れないのがルーキー左腕。岡本はツーシームで空振り三振に仕留めた。

 ゲレーロとの2度の対戦は、いずれも強気の直球勝負。初回は内角攻めで三ゴロ、三回は高めの144キロで二ゴロに抑えた。静岡市出身。「テレビを付けたら巨人戦でした。その中の選手と対戦できて光栄」と話す22歳が、初めて体験する伝統の一戦で躍動した。最速147キロ。スライダー、チェンジアップも効果的だった。

 うれしい悲鳴は金本監督だ。前回4日のソフトバンク戦では、2番手で2回を無安打無失点。先発でも巨人打線を封じた。開幕ローテ争いについて、指揮官は「迷うね…。僕は入れたいけど」とし、次回登板に「肩のいろんな測定とか状況によりますけど、できれば1軍で投げさせたい」と明かした。

 「前回より指に掛かった球も多かった。楽しかったです」と高橋遥。登板日は把握していたが、先発は試合の2時間前に知った。動じない強心臓も魅力の一つだ。肩の筋力値を不安視する声にも、笑顔で問題なしを強調した。「僕は投げられる。スタミナには自信があります!!」。首脳陣の頭を悩ます逸材が、逆転開幕ローテを狙う。

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