藤浪、3年連続2桁星フォーム戻った 最速153キロ!復活兆し2回ノーヒッ投
「練習試合、阪神10-1楽天」(16日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
阪神の藤浪晋太郎投手(23)が16日、楽天との練習試合に2番手で登板し、2回を無安打無失点に抑えた。直球と変化球に手応えを感じ、球団のスピードガンで最速153キロを計測。前回7日の紅白戦よりもテークバックが大きいフォームで復活の兆しを見せた。
「紅白戦では対自分というか、それしか考えられなかった。今回は打者と対戦するという中で抑えられる球を意識した。フォームを変えるという意識はない。勝手にそうなった」
今年初の対外試合。収穫は十分だ。四回からマウンドへ向かうと八百板、フェルナンドをスライダーで連続空振り三振。五回には先頭に四球を与えたが後続を抑え、与えられた2イニングをゼロで締めた。
ルーキーイヤーから3年連続で2桁勝利をマークした本来の姿を取り戻しつつある。これまでは制球面を改善するためにコンパクトなフォームに取り組んでいたが、この日は違った。体を大きく使い打者に向かっていく姿勢を見せた。
香田投手コーチは「何かの変更というのではないが、普通に投げられていた。実戦2回目ということでいうと、順調にきている」と評価。中日の井本スコアラーも「だいぶ、自分のフォームを(以前のものに)戻してきたのでは。今年は去年みたいなことはないと思う」と警戒心を強めた。
今後の実戦登板へ向けては「カウントをしっかり整えるとか、余計な四球を出さないというのがこれからの課題」と藤浪。開幕ローテ入りへ万全の態勢を整える。