ロサリオ逆方向も任せろ!またまた打った3戦連発 響く他球団007の悲鳴

 「練習試合、阪神10-1楽天」(16日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 阪神の新外国人、ウィリン・ロサリオ内野手(28)=前韓国ハンファ=が16日、楽天との練習試合に「4番・DH」で先発出場し、四回に実戦3試合連続となる2ランを右翼席にぶち込んだ。引っ張り専門ではなく、逆方向にも打てることを証明。メジャー通算71発男にスキは見当たらない。

 豪快に持っていった。打った瞬間の衝撃音が、スタンドインを確信させた。チームとして無安打で迎えた四回2死だ。相手の失策で出塁した島田を三塁に置いて、ロサリオがカウント1-2から池田の外寄り146キロ直球を右翼席まで運んだ。

 会心の一撃にも試合後は笑みすら浮かべない。「今日も試合の一部として打席に立ちました。逆方向へ打つことは大事なので、そのために練習から意識しています」。普段からの心掛けが、今キャンプの実戦では初めての右方向への一発を生んだ。

 新助っ人のフリー打撃は、必ずと言っていいほど最初は逆方向へ打球を飛ばす。7、8球それを繰り返し、徐々にスイングを強めていくスタイル。毎回、すさまじい飛距離の打球を放つ一方で、ただ振り回すだけの練習はしない。首脳陣からも工夫を凝らしてプレーする姿勢を評価されている。

 中日・井本スコアラーは「追い込まれても逆方向に打てるというのを見せてもらった。攻める方からしたら、厳しくなる」と警戒。巨人の森中スコアラーは「シーズン入って何本打つんだという感じ。(逆方向へ長打を打たれると)ちょっとしんどいですね。そこは考えないと」とため息をついた。

 その第2打席は「少し遠く見えましたけど」とカウント1-1からの3球目、外角いっぱいに決まった直球に少し表情をゆがめる場面もあった。だが、「その後に対応できたのは良かった」と4球目、少し甘く入った外寄り直球にアジャストした。

 「今日は(ストライク)ゾーンが広かったけど、広いからこそ、あえてそこを狙ったというかね」と金本監督を納得させる一撃。視察に訪れていた坂井オーナーも「何を心配すんねん」と順調な調整を続けるR砲に信頼を寄せた。

 これで紅白戦も含めた実戦4試合で8打数6安打。3本塁打に6打点だ。不安要素を探す方が難しい。このまま開幕まで突っ走り、シーズンで大暴れする。

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