能見、3大公約100勝、1500K、優勝!球団投手最年長として決意

 阪神の能見篤史投手(38)が14日、球団投手最年長として「3大公約」を掲げた。この日は沖縄・宜野座村で“チーム能見”の自主トレを公開。プロ14年目、5月に39歳を迎える。あと2勝に迫る「通算100勝」、あと112個で達成する「通算1500奪三振」の個人記録を視界に捉えながら、チームとして目指す13年ぶりの「リーグ優勝」。球団生え抜き選手として、新たな左腕伝説を築き上げる。

 最高気温は20度だ。南国の暖かな日差しが、能見の笑顔に輝きを加える。1球に命を削りながら1勝、1アウトを積み重ねてきた。プロ14年目。個人記録に興味は持たない。だが、身を粉にしてきた結果は伝説級の勲章に変わる。チームの悲願を導くべく、球団最年長投手が決意表明だ。

 「新人だった2005年は輪に入れなかった。1年やって…というのは強く思う。チームの中心で、優勝というのが一番強いです」

 安藤(現2軍育成コーチ)が現役を引退し、気付けば投手最年長になった。5月には39歳。梅野、岩貞らとの合同自主トレでも「年々ね…」と、体力的な衰えは隠せない。だが、一方で「瞬発系は僕のがまだあるので」とプライドものぞかせる。もう一度、ローテーションを奪い、最前線で戦い抜く覚悟。その先には数々の記録が待つ。

 まず目前に迫るのが、あと2勝の通算100勝だ。「そこで終わりじゃないけど、できたらいいです」。当然、通過点として見据えている。その先には1500奪三振。残り112個に「遠いな」と笑うが現在、7年連続で100奪三振を記録している。順調にシーズンを消化すればクリアできる数字だ。

 「個人として戦うのは好きじゃない。記録はあとから付いてくるもの。ただ、長いこと(現役で)やれるというのは、プロにおいてはすごく大事なこと」

 生え抜きで両項目を達成したのは村山、江夏、小山の3人。球団史上4人目の偉業になる。昨季4度登板した5月は防御率0・43。この時期の投球を念頭に、体の柔軟性を求める。可動域を広げる運動を中心に1年間、ローテを守り抜く体を作り上げる覚悟だ。その先にあるのはチームとして13年ぶりのリーグ優勝だ。

 沖縄での自主トレは26日まで。今年の漢字には「一」と書いた。スローガンは「執念」。大阪ガス在籍時を思い出し、一戦必勝の精神で2018年を戦う。「チームとして一番になりたい。最年長としても役割が一番多いですし、いろんな意味を込めました」と能見。少しシワもできた顔で笑う。ベテラン左腕が示した決意の3大公約。そして伝説になる。

2023-11-05
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