ドラ3熊谷「何苦楚魂」胸に飛躍へ 岩村氏のプレースタイルを手本に
阪神のドラフト3位・熊谷敬宥内野手(22)=立大=が11日、都内で開かれた「新人選手研修会」に出席。「何苦楚魂」を座右の銘としてヤクルトや楽天、MLBでも活躍し、この日講義を行った岩村氏のプレースタイルを理想に掲げた。
共に身長175センチで内野手。「もっとでかい方だと思ったんですが、自分と同じくらいで参考になります」。大きな体でなくても一線でプレーした岩村氏は最高の手本となる。
何事も苦しむことが礎となる-。「何苦楚魂」に込められた意味を胸にプレーした岩村氏の言葉を熊谷が受け止める。この日の講義に「全部、心に残りました。プロとして重要なことを教えてもらえた」とうなずいた。
何度も勇気をもらった存在だ。11年3月11日に東日本大震災が発生。仙台市出身で当時は中3だった熊谷自身も被災した一人だ。「(岩村氏が)松井稼頭央さんと楽天に入ってこられた年で結構、試合を見に行きました。間近で話していただいたのはありがたいです」。恩人の言葉を胸にプロでの活躍を目指す。