新人7人育成は“大山式” 即戦力期待も全員が開幕1軍目標にしなくてOK!

 阪神が今秋ドラフトで指名した馬場皐輔投手(22)=仙台大=ら新人7選手に対し、体力測定の数値を基にした個別の育成プランを課すことが17日、分かった。大学・社会人出身の6選手は即戦力として期待されるが、全員が開幕1軍を目標にするのではなく、状況に応じて球団が設定。今年、大山が体作りを優先して夏場以降の活躍を呼び込んだ好例を踏襲し、戦力強化を進めていく。

 ドラフトで獲得した好素材を確実に伸ばしていくために。球団幹部は「やっと基礎データが全部、そろった。今、個別の育成プランを練っているところ。状況に合わせて弱いところを克服して、強いところをさらに伸ばせるように」と力を込めた。

 すでにルーキーたちには新入団発表の場で金本監督、揚塩球団社長らが個別に目標設定をする球団方針を伝えているという。実際にドラフト2位の高橋遥(亜大)は体力測定で左投げにもかかわらず、右半身の強さが左半身と比較して3倍も強いことが判明。「バランスを良くするメニューを球団の方に教えてもらいました」と本人が明かすように早速、強化に励んでいる。

 身体的な特徴がそれぞれ異なる中で、同じメニュー、同じ目標を設定してしまうと、どうしても故障の危険性は高まる。ドラフトで獲得した選手がチームの根幹となるだけに、将来性も見据えながら大切に育成していかなければならない。

 その好例が昨年度のドラフト1位ルーキー・大山だ。春季キャンプを完走し、オープン戦でもしっかりと結果を残していたが、プロ仕様の体作りを優先させるためにあえて開幕1軍から外した。

 約3カ月間、ファームで体重と筋力値を増やし、じっくりと育成したことで打球の力強さは大幅にアップ。6月18日の初昇格後は一度も2軍に落ちることなく定着し、貴重な戦力となった。

 CSファーストSでの大活躍も記憶に新しく、もし無理にでも開幕1軍メンバーに入れていればなかった姿かもしれない。ルーキーたちの力を最大限に引き出し、来季の戦力、そして将来の屋台骨へと成長させるために-。個別の育成プランを設定し、遂行させていく。

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