阪神・糸井、現状維持 2年ぶり個人タイトルゼロで「納得する数字1つもない」

 阪神の糸井嘉男外野手(36)が14日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持となる年俸4億円プラス出来高でサインした。昨オフの阪神入団時に、4年総額18億円の大型契約を結んでおり、来季が2年目。13年ぶりのリーグ優勝と、個人タイトルの獲得を誓った。また、糸井が大トリでサインし、阪神の全選手が契約を更改した。(金額は推定)。

 会見場に到着した糸井は開口一番、アナウンサーの質問に「サイン?昨年しました」と笑顔。その上で表情を引き締め、「(球団から)環境が変わってよくやってくれたと言われましたが、納得する数字は1つもなかったので。来年、それを埋めたいなと思います」と悔しそうに振り返った。

 阪神にFA移籍した今季は、114試合の出場で打率・290、17本塁打、62打点だった。キャンプ前に右膝の関節炎を発症。交流戦中に左太ももを痛めると、7月には右脇腹を負傷するなど、ケガに苦しんだ1年だった。それでも3月31日開幕・広島戦(マツダ)では猛打賞の活躍。8月30日のヤクルト戦(甲子園)では延長十回、自身プロ入り後初めてサヨナラ本塁打を放つなど、勝負所で存在感を発揮した。

 「(納得できる数字は)ホンマに1つもないです。開幕からの1カ月と、最後の1カ月くらいしか、納得できるものはなかったです」

 初めて規定打席に達した2009年以降、自身2度目となる打率・300を切る成績。2年ぶりに個人タイトルもゼロに終わった。それでも阪神移籍1年目を振り返って、「思っていた通り、お客さんがすごかった。守っていても感動する。こういう所で野球できているのが幸せでした」とファンに向けて感謝。「タイトル争いができるくらいの活躍はしないといけないと、と自分でも思っている。11月の表彰(コンベンション)にも出たいですし。何らかのタイトルを目指してやっていきたい」と個人タイトルの獲得を誓った。

 全ては13年ぶりのリーグ優勝、33年ぶりの日本一を勝ち取るためだ。会見の最後には「来年は、ホンマにスーパーな糸井でいきたいと思うので、来年も応援よろしくお願いします」と、超人節でファンに向けて大活躍を約束した。

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